SOAP通信を利用したMACのアプリケーションの作成方法についてまとめたことを記載します。
前回までは、Wsdl2Objcコンバータを使って、WCFで立ち上げたエンドポイントからSOAPをコールするためのAPIを、
MACのアプリケーションにAddして、プロジェクトの構成を形作るところまでを行いました。

今回は、実際にプロジェクトのビルドオプションなどを指定して、通信が行えるようにコーディングを施し、
稼働させてみましょう。

XCodeでのプロジェクトの作成の仕方ですが、下記の順番に"Mac X Cocoa Application"を作成してください。

4.WebServiceClientの作成









5.生成したコードをプロジェクトへ追加






まず、Build PhasesのCompile Sourcesに登録されている、前回にプロジェクトに追加したWsdl2Objcで生成された、
数点あるファイルのCompiller Flagsに「-fno-obj-arc」を記述します。
追加したファイルには、Compiller Flagsにもれなく、設定を行ってください。コンパイルエラーの原因となることがあるようです。

6.-fno-objc-arcのコンパイルフラッグへの書き込み




そして、WSDLのXMLをパースするためにlibxml2をライブラリに追加します。
Link Binary With Librariesに下記の項目を追加します。
1.libxml2.2.dylib
2.Cocoa.framework
Cocoa.frameworkについては、必要があるかどうかは検証しておりませんが、念のため追加しました。

次に、Build SettingsのSearch Pathsの「Header Search Paths」及び「Library Search Paths」にlibxml2へのパスを通す作業を行います。
記述する内容は、「$(SDKROOT)/usr/include/libxml2」です。
正しく入力されると、macosx/usr/include/libxml2と表示されるようです、確認してみてください。



7.libxml2のインストール


8.ライブラリ参照の追加



wsdl2objcを使ってみた...その3