BD-5000使用雑感

ここでは、BD-5000というFKsystem(エフケイシステム)さんの2次元バーコードスキャナを使ってみた感想と、
私自身の考えている利用用途、更には、PHPのWebによるQRコードの作成について触れてみたいと思う。


【仕様】:
まず、この製品の仕様についてこちらを参照してもらいたい。
現時点(2013/11/10)では、リンクは切れていないが、切れているようであれば、「BD-5000」でググっていただければ、
エフケイシステムさんのサイトに誘導されるだろう。
当ページでは、許可を得ての製品の案内をしているわけではないので、誤植や仕様変更に対する対応に責任が持てないため、
詳細は記載しない方針とする。

【デザイン・使用感】:
筆者の製品に対するファーストインプレッションは、図やカタログで見るよりもコンパクトにまとまっているといった感想だ。
ガンタイプの流線型のフォルムに、長時間持って作業しても、手が疲れづらい軽量な仕上がりになっている。
購入したのは、高性能タイプのもので、標準タイプの仕様の製品よりも解像度の高い2次元バーコードを読み取ることができるようだ。

更に、専用のスタンドを同時に購入した。そのため、POSシステムなどで小売店のレジ台にスタンドをセットし、
本製品の使用モードを自動読み取りに設定すれば、スキャニングレバーを押下することなく自動的に認識してくれるようになるので、両手が使えて便利だ。
コンビニエンスや、スーパー、ドラッグストアなどで威力を発揮するものと思われる親切な設計になっている。

読み取りのレスポンスは感度がよく、メモ帳を開きISBNコードを試しに読み込んでみたのだが、間髪入れずに入力され心地よい。
使用するアプリケーションであったり、別途書き添えさせていただいた「ソフトウェアのインストール編」でも紹介した製品付属のキーボードシミュレータというソフトを使うと、
2バイト文字に対応した入力が可能になるのだが、それらを勘案しても、性能は申し分ないだろう。

【利用用途】:
これは、本製品に限った話ではないのだが、2次元バーコード及びスキャナをどのような用途に使うのかという点について考えたい。
バーコードスキャナという製品の性質上、ほとんどが、業務用途を前提にしたシステムに組み込む入力デバイスとして利用されることが予想されるが、
一般用途として、Microsoft Excel表計算ソフトやAccessなどのデータベースソフトでの使用も十分視野に入ることになる。

まず、業務用途としては、製造・農業・物流・小売店・飲食店など、多岐にわたる。

製造業分野においては、細分化された製造プロセスの集合体が、ある一つの製品を作り上げるように、
多種の部品の集まりが、それぞれの工程を経て、原材料、仕掛品、完成品など様々な形態をとりながら、
また、時刻や製造責任者その他のステータスを厳密且つ繊細に情報管理することが求められる現場において、
2次元バーコードのように多くの情報量をコンパクトに纏められ、手軽に扱えるものは重宝する。

農業分野においては、昨今、食品偽装など食品の安全神話を揺るがす事態が発生している中で、
生産、流通、消費者を結ぶラインをトレーサビリティという尺度をもって評価することが、ますます期待されるところだ。
消費者は、生産者が誰なのか、どのような管理のもとに流通をしたのかを知り、安心して食べることができるようにするために、
農産物に表示されたQRコードを携帯電話などでスキャンして、確認することが現在でも行われているようだ。
実際、コメに関しては、トレーサビリティ法が施行され、産地、品種、販売者、精米年月日などの情報を表示することが義務付けられている。

物流分野では、上記、工場や田畑で生産された製品や農作物が、倉庫に集められ保管、出荷されることになる。
この倉庫内でも、品種、品質保持期限、出荷先、倉庫内エリアの保管場所を表す符号などが必要になり、
倉庫の規模が大きく、取り扱い品種が多くなればなるほど、情報量が増加する。

小売店、飲食店にあっては、オーダーや精算会計につきPOSシステムとして利用することは、前半でも述べたが、
近年、スマートフォンの普及に伴って、QRコードを印字した値札やポスターなどを店内に掲示し、
販売促進や、新商品のプロモーションに利用する試みが行われている。

つぎに、一般用途としては、資産管理・書籍管理などがあげられるのではないだろうか。

先にも述べたのように、バーコードスキャナはExcelなどの表計算の類にも、アクティブなセルに対して入力を行えるようになっている。
Excelは非常に汎用性の高い、高機能なアプリケーションであることは、筆者が説明するまでもない。
集計などの機能に優れていることから、売上・仕入・在庫管理において日報、月報を作成した経験がある人が多いことだと思う。
1次元バーコードであれば、バーコードスキャナで読み込んだ数列を、
再び、バーコードに変換し必要に応じて印字することも可能であるため(AccessのActiveXコントロールがインストールされている場合など)、
市販のシールになったA4マルチプリント紙に印字すれば、少量対応という限定付きではあるが、資産管理に供することもできるだろう。

書籍管理についても、Excel又はAccessのテンプレートを利用して、バーコードスキャナでISBNコードを入力していくなど、
その他、使い方は無限にあるといってもいい。


【2次元バーコードの作成方法】
ここでは、2バイト文字をコードの中に埋め込んだQRコードを作成する方法を見てみる。
フリーソフトでこのようなアプリケーションを検索すると、検索に引っかかる。
デスクトップアプリケーション、Webアプリケーションともに多く存在するが、
その中でも、PHPでの2次元バーコード生成Webライブラリを試してみたい。
ダウンロード:
Swetake氏のサイトからQRコード クラス ライブラリ for PHP4/5 ver. 0.50beta執筆時点(2013/11/10)がダウンロードできるので、
こちらを利用させていただくことにする。


使用方法:
デモ画面



フォルダ構成



コード